The Aquatic Fau in Water-filled Ditches Developed in Paddy Field During the Early Summer and Summer Seasons

The Aquatic Fau in Water-filled Ditches Developed in Paddy Field During the Early Summer and Summer Seasons

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Abstract

越前市白山地区に造成した水田退避溝と田面において,初夏期(6月~7月)と夏期(8月)における水生動物群集の生息状況を調査した.その結果,29分類群4472個体の水生動物が採集された.採集された水生動物の個体数では,ミナミヌマエビが最も多く,ドジョウやカエル類幼生も多かった.採集された分類群で最も多かったのは,昆虫類で多くが幼虫であったことから退避溝の設置された水田が,水生昆虫類の生息場所だけでなく繁殖場所となっていることが明らかとなった.また水生動物の個体数密度は,これまでに調査した秋期から冬期における個体数密度と合わせて検討した結果,初夏期から冬期までの全ての調査時期において,退避溝の個体数密度が田面よりも有意に高く,退避溝が通年にわたる水生動物の生息環境となっていた.また,退避溝は恒久的水域であることから,田面と比較して水生動物相の割合の変動が年間を通して少なく,コウノトリの餌動物となりうるカエル類,カエル類幼生及びドジョウなどの水生動物が年間を通じて生息可能な環境であり,コウノトリの採餌環境として機能する事が期待できる.

English Abstract

Note: This may be a translation of the abstract and not a text provided by authors.

Article Information

Title (non-english): 水田退避溝を設置した水田における初夏期と夏期の水生動物相
Country: Japan
Language: Japanese
Year: 2017
Study Design: After
Authors: Yoshimasa Hiyori// Yuhei Fuji ga// Mizuki Mizutani// Kota Tawa// Shiro Sagawa
Journal: Reintroduction
Volume: 5
Issue:
Pages: 39-46
City/state or province/country: Tobe, Echizen, Fukui, Japan